転職Tips
未経験からエンジニアになるために必要なこと
writer: 伊藤
投稿日: 2024.04.05
最初に
株式会社サムテックの伊藤です。メイン業務はシステム開発ですが、採用のお仕事にも携わらせてもらっています。
今回は、採用者としての視点から、未経験でエンジニアになるためにやっておいておいた方が良いことをお話していきます。
採用活動に携わっていると、よく未経験でエンジニアを目指したいという方から、「未経験OKとは言うけど、実際にはスキルが必要なんでしょ?」というお話をよくお聞きします。
ただ、実際の所は、スキルについては殆ど考慮していないというのが本音です。というのも、未経験の方同士からしたら大きく見えるような技術の差も、経験を積んだエンジニアからするとどんぐりの背比べに見えるので、今の行動習慣から将来のポテンシャルを判定することが大事になってくるからです。
おそらく「ポテンシャル採用」が嘘だと思われやすいのは、数か月の転職準備期間の間にポテンシャルの高い人はより多くの時間を勉強に費やしていて、結果として実力に差があるように見えるので、そのように感じるのでしょう。ただし、ここでの実力差も採用する側からしてみれば、小さな差にしか見えないことが殆どです。
以上から、実際は誰にでも未経験からエンジニアになるチャンスはあると思いますので、しっかり準備して、転職活動に取り組んでください。
エンジニアに関係なく必要な準備
最初にエンジニアに関わらず、転職に対して必要な準備をお話します。
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a.履歴書・職務経歴書に時間をかける
面接官をしていて一番よく感じるのが、応募書類のお粗末な方が多いなということです。面接をする立場からすると応募書類が初めて手にする応募者の情報になります。ここで第一印象が決まりますし、応募書類から面接で聞くことを考えるので、入力欄が余っているだとか誤字脱字があったりすると、印象が悪いだけでなく、面接する方も聞くに困って、当たり障りのない質問しかできず、結果として質の低い面接となって不合格というケースが多々あります。
もし複数選考を受けていて、1社1社にそんなに時間を取れないと感じるのであれば、それは準備の仕方が間違っています。まずは自分のことを深く見つめ直して、自分中心に文章を書くようにしてください。最後にちょこっと個々の企業に内容をカスタマイズすればOKです。面接官が知りたいのは、会社のことをどれだけ調べてくれたかよりも、貴方自身です。
応募書類については本当に差がつく箇所だと思いますので、周りの人に見てもらったりしながら、ブラッシュアップするようにしてください。
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b.面接の準備をしよう
面接の準備はインターネットを調べたら出てくるような「よく聞かれる質問50選」などの回答を1つ1つ考えるより、応募書類を見直して、聞かれそうな所についての質疑応答を考えた方が効果的です。面接官は応募書類を事前にみて、興味を持ったところを深堀しようと考えることが多いからです。その時も、100点の回答を準備するよりも、貴方自身の素直な感情を言語化することが大事です。人間そんな単純じゃないので、100点の回答を目指すとどうしても当たり障りのないことしか言えなくなります。
仮にしっかりと自分を表現できたのに落ちたというのであれば、それは貴方のせいではなく、企業の社風とミスマッチが起きただけで、仮に合格しても長くは続かないことが殆どですので、事前にミスマッチを防げたくらいのポジティブな気持ちで転職活動を続けられてください。
エンジニアに特有の準備
次にエンジニア転職に特有の準備についてお話します。
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a.実際に触れてみる
プログラミングをしてみる、ApacheやTomcatをインストールしてサーバを立ててみるなど、まずは行動することが一番大事です。というのも、プログラミングをしたことがないのに、エンジニアになりたいと言われても、それは興味や憧れの範囲を超えないんじゃないかという印象しか受けないからです。特に昨今はインターネット上で無料、あるいは安価で学習ツールが提供されていますので、尚更そう思います。
最初の入りとしては興味や憧れからスタートするのが当然だとは思いますが、その後、何か月か勉強してみて、その興味を仕事にしたいかどうかを確信するステージが必要になります。
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b.適性検査
企業ごとに違うので、確実とは言いませんが、エンジニア用の適性検査は一般の適性検査よりも、学力検査の内容が難しいことが多いです。良い成績が必須という訳ではありませんが、赤点での足切りにしている企業は多いと思います。ネットで調べたらどんな問題が出てくるか載っていますので、いきなり受検せずに、少し準備をしてから受けることをオススメさせていただきます。
まとめ
以上、未経験からエンジニアになるのに必要なまとめでした。案外、当たり前のことしか書いていないなと思われたかもしれませんね。ただ、世の中思っている以上に、その当たり前をできている人が少ないです。当たり前を当たり前にできるだけで、大きな差を付けられますので、まずが先に述べたことを、時間をかけてじっくり準備するようにしてください。